100回目のプロポーズ

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「目が覚めましたか」
一人暮らしの俺の家に知らない女がいた。昼寝をしていた隙に上がり込んだらしい。鍵をかけ忘れていたようだ。 それにしても見たところ17,8の年頃の女性が、知り合いでもない独身男の家にのこのこ上がってくるなど、もっての他じゃないか。 自分にこんな娘がいたら、張り倒してるところだ。

「こんなとこで寝てたら風邪引きますよ」
良く見るとなんだか知ってる気もする。笑顔の可愛い…ほら、名前なんだっけ? 昔、一目惚れしたあの娘の名前は…そうだ『キミ』ちゃんだ。
「どうしてここにいるんだ?」俺は聞いてみた。
「あなたと一緒にいたいからですよ」 キミちゃんはあの頃とちっとも変わらぬ笑顔で答える。
「じゃあ、ずっとずっと一緒にいてくれるか?」
「もちろんです」

「母さん、お父さんの様子、どうなの?」
「うん。昔の記憶はあるみたいでね。うふふ、今日100回目のプロポーズされちゃったわ」
その他
公開:21/01/24 00:54

小山田みゆき( 東京 )

書くのが好きなのでとりあえず思い付くまま書いてます。週に一、二本を目標に書いていきたいですが、休むときもあります。 得意ジャンルはありません。読みにくいものもありますが、そこはどうかお許し下さい( ̄▽ ̄;  

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