水たまり
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ある雨上がりの日。とある街の大通りから1本入った裏通り。賑わっている世界から取り残されたような世界が広がっている。電線から雫が落ちている。電信柱の蔭に老婆がひとり座って、水たまりに釣り糸を垂らしている。老婆が私に手招きした。
「学校で嫌なことがあったの」
「この水たまりを覗いてごらん」
水面に自分の顔が写っていた。
ふいに老婆に水たまりの中へ突き落とされた。
「え?」
目を開くと、そこはゲームの世界でよく見る剣と魔法とモンスターの世界。
「既得権益に執着しているあの議員とあの連中は、もう暫くあっちの世界にいさせようフフフ。親子喧嘩したっていうあの子は仲間もできたようだけれど、そろそろ釣り上げてあげないと親が可哀想だものねフフフ」
その子は空から垂れ下がってきた糸を身体に縛り付け、糸を引いて老婆に合図した。
老婆は微笑み、その子もろとも糸を引き上げた。
青空に虹の架け橋がかかっていた。
「学校で嫌なことがあったの」
「この水たまりを覗いてごらん」
水面に自分の顔が写っていた。
ふいに老婆に水たまりの中へ突き落とされた。
「え?」
目を開くと、そこはゲームの世界でよく見る剣と魔法とモンスターの世界。
「既得権益に執着しているあの議員とあの連中は、もう暫くあっちの世界にいさせようフフフ。親子喧嘩したっていうあの子は仲間もできたようだけれど、そろそろ釣り上げてあげないと親が可哀想だものねフフフ」
その子は空から垂れ下がってきた糸を身体に縛り付け、糸を引いて老婆に合図した。
老婆は微笑み、その子もろとも糸を引き上げた。
青空に虹の架け橋がかかっていた。
ホラー
公開:21/01/23 21:23
更新:21/05/18 14:33
更新:21/05/18 14:33
水溜まり
水たまり
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糸
はじめまして。
前虎と申します。
作品を読んでいただけたら嬉しいです!
よろしくお願い致します。
「小説家になろう」さんにも掲載中です☆
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