洋館の夢
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こんな夢を見た。
私は瑠夏と一緒に長い上り坂を歩いている。
坂の左右には白亜の洋館が並んでいる。
洋館は見上げても天辺が分からないくらい尖塔がニョキニョキと生えている。
夢の中なんてこんなものだよなぁとは思いつつ、やっぱり初めて見る光景には驚かされてしまう。
「本当に、ヘンテコな洋館ですねぇ」
横を歩く瑠夏が赤髪をワシャワシャとやりながら言った。
それに同意しながらさらに歩き続けていると、やがて頂上に到着した。
前には下り坂が見え、やっぱり左右には洋館が並んでいる。
「これは洋館ではなく、定礎なのかも知れませんねぇ」
「上にはもっと違う構造物があるってこと?」
「はい、そんな気がします」
瑠夏が頷くのと同時に、私たちの周りの空間が歪み始めた。
ああ、また違う夢に行くんだ。そう思いながら、私は瑠夏と手を繋ぎ、静かに目を閉じた。
私は瑠夏と一緒に長い上り坂を歩いている。
坂の左右には白亜の洋館が並んでいる。
洋館は見上げても天辺が分からないくらい尖塔がニョキニョキと生えている。
夢の中なんてこんなものだよなぁとは思いつつ、やっぱり初めて見る光景には驚かされてしまう。
「本当に、ヘンテコな洋館ですねぇ」
横を歩く瑠夏が赤髪をワシャワシャとやりながら言った。
それに同意しながらさらに歩き続けていると、やがて頂上に到着した。
前には下り坂が見え、やっぱり左右には洋館が並んでいる。
「これは洋館ではなく、定礎なのかも知れませんねぇ」
「上にはもっと違う構造物があるってこと?」
「はい、そんな気がします」
瑠夏が頷くのと同時に、私たちの周りの空間が歪み始めた。
ああ、また違う夢に行くんだ。そう思いながら、私は瑠夏と手を繋ぎ、静かに目を閉じた。
ファンタジー
公開:21/01/22 07:23
更新:21/01/22 07:24
更新:21/01/22 07:24
夢中探検隊
幻想小説や怪奇小説を自由気ままに書いています。
架空の国、マジックリアリズム 、怪談、残酷なファンタジー、不思議な物語が好きです。
そこに美しい幻想や怪奇があるならば、どんなお話でも書きたいと思います。
アイコンは宇薙様(https://skima.jp/profile?id=146526)に描いていただきました。
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