留守番の条件

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綿密に練られた計画。俺達はついに富豪の家に盗みに入る。
今夜、この家に誰もいない。俺達がそうなるよう仕組んだ。
俺達は意気揚々と家に近づき…『留守番在住』と書かれた張り紙に首を傾げた。
留守番在住?そんなわけない。試しにインターフォンを押す。誰も出てこない。ハッタリか…
慎重な相棒が俺を制止させる。「もしかしたら中に誰かいるかもしれない」
俺は反論する。いない可能性の方が高い。
睨み合う俺達。この家はまるでシュレディンガーの猫だ。入ってみない事には分からない。
俺は制止を振り切り、家へと入る。人の気配はない。やはりハッタリだったか。
振り返り相棒を見る。相棒はまるで何かに縛られているかのように動けないでいた。気付けば俺も金縛りにあっていた。
相棒と二人、目だけを動かすと天井付近で留守番と思わしき幽霊が俺達を見て笑っていた。
人がいるいないの条件ではない。幽霊がいるという条件は想定外だった。
ホラー
公開:21/01/22 20:30

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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