神様との生活

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私は取材のためある村にいた。とても信仰深い村で、何をするときも彼らの生活の中心には神様がいた。

ある時、この村で大きな事件が発生した。犯人捜しが始まり、3人までしぼられた。
すると、住民が神の代理人とされている老人を呼んできた。3人をその場に座らせ、彼らの前に3つの酒の入った盃をだした。

「1つの盃には毒が入っている。神はすべてを知っている。犯人は裁かれ、他の者は免れるだろう。」

私は止めようとした。そんなこと信じられない。無罪の者が死ぬかもしれない。
だが彼らは盃に手を伸ばし、躊躇なく飲みほした。

何もないようだ。いや、一人だけ盃を手にしたが飲んでいなかった。
「決まりじゃ。おまえが犯人だ」
「すみません、神様。私がしました」
僕は目を丸くした。


後で老人に聴いてみると、実は3つとも毒は入っていなかったそうだ。この村の住人は神を信じているから、犯人だけ飲むことができなかった。
ミステリー・推理
公開:21/01/21 11:28
更新:21/01/21 11:31

ミケーレ

twitter: michele_novel
大学生です、時々更新していきたいと思っています。

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