14
7
「オレオレ詐欺」のような電話がかかってきた。
「オレオレ。カニパン。」
「えっ?カニパン?」
「そうだよ、カニパンだよ!」
おばあちゃんは首をかしげながらも
「カニパンって言ったら、蟹の形で足に切れ込みの入ったちょっと固めのパンのことかい?」
「正解!正解!大正解!」
カニパンは大喜び。
翌日おばあちゃんの家には正解の賞品の立派な蟹が送られてきた。
「オレオレ。カニパン。」
若い男はスマホから聞こえる声に眉をしかめた。
「はぁ?美人アナウンサーかよ?」
「それはカトパン。俺はカニパン。」
「缶に入った非常食か?」
「それはカンパン!」
「結婚式とかで飲むやつか?」
「それはシャンパン!」
「長崎?」
「チャンポン!ブブー!はずれ!」
不機嫌そうな声でそういうと電話は切れた。
翌日若い男の家に大きな荷物が届いた。中にはカニパン一年分。男は叫んだ。
「なんだよカニパンって罰ゲームの事かよ!」
「オレオレ。カニパン。」
「えっ?カニパン?」
「そうだよ、カニパンだよ!」
おばあちゃんは首をかしげながらも
「カニパンって言ったら、蟹の形で足に切れ込みの入ったちょっと固めのパンのことかい?」
「正解!正解!大正解!」
カニパンは大喜び。
翌日おばあちゃんの家には正解の賞品の立派な蟹が送られてきた。
「オレオレ。カニパン。」
若い男はスマホから聞こえる声に眉をしかめた。
「はぁ?美人アナウンサーかよ?」
「それはカトパン。俺はカニパン。」
「缶に入った非常食か?」
「それはカンパン!」
「結婚式とかで飲むやつか?」
「それはシャンパン!」
「長崎?」
「チャンポン!ブブー!はずれ!」
不機嫌そうな声でそういうと電話は切れた。
翌日若い男の家に大きな荷物が届いた。中にはカニパン一年分。男は叫んだ。
「なんだよカニパンって罰ゲームの事かよ!」
その他
公開:21/01/21 20:28
児童文学、エッセイ、小説などを書き散らかし、公募にいそしんでおります。
ログインするとコメントを投稿できます