ひまわり

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夏休み。
祖父母の家の庭を眺める。
昼食後は暑さのために昼寝の時間だ。
早起きな祖父母とは違い、8時間みっちり寝る子供の私に昼寝ができるはずはない。
田舎故、庭の広さはかなりのものだが、鶏小屋があったり、果物の木が植えてあったりで風景としては飽きない。
鶏も昼寝中なのか小屋はひっそりしている。
その前にひまわりが植えてある。
10本くらいある中、1本だけ私の顔の高さ大きく成長した花が満開であった。
が、鳥が来てさかんに突いている。
ひまわりの花は夏を象徴すると人気の花だが、私は大きく開いた美しく黄色い花びらとは対照的にその中にある黒い無数の種が不気味で見るたびに鳥肌が立つくらいであった。
鳥たちにとっては大切な栄養源。それを盛んに啄ばみ、最後にはきれいさっぱりなくなるとほっとする思いだった。
今はそのひまわりの種がたまにビールのつまみになる
その他
公開:21/01/27 09:00

フミさん

時間がある時に書き散らしたものを備忘録的に上げています。
乱文にも拘らずコメントをいただいた方々ありがとうございます。
たまにしかアクセスしないので、コメントを読めない事が多々ありますので予めご了承ください。

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