猫の公園(選択肢2の2)

「え？　野郎だけの村？」

そんなところ嫌だ。気楽かもしれないが、やはり私は女性が好きなので、誰か素敵な異性といっしょに居たい。世界全体が野郎だけってことはないと信じたい。そこでもう一度聞いてみた。

「この世界には他にどこにも女性はいないんですか？」

「いや、かなり離れたどこかに別の村があって、そこは女だけがいると噂を聞いた。きっと俺達みたいなのの女版なんだろうさ。俺は何年も男しか会ってないけどな。」

なんだ、その絶望的な回答は。でも、いないわけじゃないんだな。そこへたどり着けばなんとかなるかもしれない。私はそう思い、その村を探す旅に出た。

大地をさまようこと数ヶ月。動物や魚を捕まえたり木の実や果物を食べたりして飢えをしのぎながら旅を続け、ようやく別の村にたどり着いた。しかし、

「いやよ、男といっしょなんか。疲れるだけだから」

その言葉に絶望した。元の世界に帰りたい。