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「双子なのに、全然似ていないね。」
今さら誰に言われるまでもない。そんなことは分かっている。
私と双子の姉は見た目こそ瓜二つだが、性格は全く正反対なのだ。
何に対しても自信満々で、輪の中に積極的に入っていく姉に比べて、私は引っ込み思案で内向的。
明るい姉にはお日様がよく似合う。姉がひなたに咲くひまわりなら、私は日陰に生えた雑草だ。
カラッとドライで要領のいい姉に比べて、私はジメジメとウェットな性格でとにかく相手を不快にさせてしまう。
要するに正反対なのだ。
「ちょっと。また靴下片一方しかないんだけど。どうしていつも片一方だけ失くすのよ!」
あちこち探し回り、ソファーの下に隠れている私を引っ張り出すとその人間は不機嫌そうに吐き捨てた。
「どうやったらこんな暗くて狭い隙間に入り込むのよ。しかも裏向きで丸まってるし。もう片方はもう干し終わって、乾いてるって言うのに!」
今さら誰に言われるまでもない。そんなことは分かっている。
私と双子の姉は見た目こそ瓜二つだが、性格は全く正反対なのだ。
何に対しても自信満々で、輪の中に積極的に入っていく姉に比べて、私は引っ込み思案で内向的。
明るい姉にはお日様がよく似合う。姉がひなたに咲くひまわりなら、私は日陰に生えた雑草だ。
カラッとドライで要領のいい姉に比べて、私はジメジメとウェットな性格でとにかく相手を不快にさせてしまう。
要するに正反対なのだ。
「ちょっと。また靴下片一方しかないんだけど。どうしていつも片一方だけ失くすのよ!」
あちこち探し回り、ソファーの下に隠れている私を引っ張り出すとその人間は不機嫌そうに吐き捨てた。
「どうやったらこんな暗くて狭い隙間に入り込むのよ。しかも裏向きで丸まってるし。もう片方はもう干し終わって、乾いてるって言うのに!」
ファンタジー
公開:21/01/19 14:19
児童文学、エッセイ、小説などを書き散らかし、公募にいそしんでおります。
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