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ソシアルラジオカンバセーションセンター代表 野口馨(のぐちかおる)氏は、第一段階は大声を出す訓練です。と、私を見つめた。
声に出さず、息も出さず。精一杯、頭の中で叫ぶ訓練を繰り返します。当初は、実際に大声を出すときの身振りを、無意識になぞろうとするでしょうし、息を出していないのに息が続かないという感じがしたりするでしょう。そしてそのうち、頭の中ではどうやっても一定以上の大きさの声を出すことができないと、気づくはずです。その気づきが第二段階です。と、野口氏は微笑む。
このリミッターは心の声を外に漏らさないためのもので、ここを乗越えるためには、イメージが必要です。それは声によって大きく振動するモノのイメージです。例えば、
そのとき突然、鼓膜が破れそうなほどの怒鳴り声がした。
「コ! マ! ク!」
私は耳を塞いで野口氏を見た。野口氏は頷いた。
これが第三段階。無料体験はここまでです。
声に出さず、息も出さず。精一杯、頭の中で叫ぶ訓練を繰り返します。当初は、実際に大声を出すときの身振りを、無意識になぞろうとするでしょうし、息を出していないのに息が続かないという感じがしたりするでしょう。そしてそのうち、頭の中ではどうやっても一定以上の大きさの声を出すことができないと、気づくはずです。その気づきが第二段階です。と、野口氏は微笑む。
このリミッターは心の声を外に漏らさないためのもので、ここを乗越えるためには、イメージが必要です。それは声によって大きく振動するモノのイメージです。例えば、
そのとき突然、鼓膜が破れそうなほどの怒鳴り声がした。
「コ! マ! ク!」
私は耳を塞いで野口氏を見た。野口氏は頷いた。
これが第三段階。無料体験はここまでです。
その他
公開:21/01/20 09:45
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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