残念な円盤
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プラスチックの円盤。それは生命体である。M96星から私が送り込んだ。地球を調査するのだ。
こいつは空を飛べる。くるくる回転して砲弾のように飛び出すのだ。小型で軽いからすばしっこく、スパイ活動にはちょうど良い。今日も地球人を知るために空を飛んでいた。
高く飛べる。鳥よりも高く、雲よりも高く飛べる。この星にはそこまで飛べるものはいないだろう。
だが、そんなことはなかった。目の前に巨大怪獣が現れ、ぶつかった。怪獣は炎を吐いた。
衝撃で円盤は破壊。地上に落ちた。そして死んだ。私は諦めて通信を切ろうとした。
するとモニターには地球人の子供が覗き込んでいる様子を映し出した。
「あっフリスビーだ。えいっ」
投げるのが下手な子だった。そばの池に落ちて沈んでしまった。
私は頭を抱えていた。
「司令部にはなんて言い訳したら良いのか・・・」
そして通信を切ったのだった。
こいつは空を飛べる。くるくる回転して砲弾のように飛び出すのだ。小型で軽いからすばしっこく、スパイ活動にはちょうど良い。今日も地球人を知るために空を飛んでいた。
高く飛べる。鳥よりも高く、雲よりも高く飛べる。この星にはそこまで飛べるものはいないだろう。
だが、そんなことはなかった。目の前に巨大怪獣が現れ、ぶつかった。怪獣は炎を吐いた。
衝撃で円盤は破壊。地上に落ちた。そして死んだ。私は諦めて通信を切ろうとした。
するとモニターには地球人の子供が覗き込んでいる様子を映し出した。
「あっフリスビーだ。えいっ」
投げるのが下手な子だった。そばの池に落ちて沈んでしまった。
私は頭を抱えていた。
「司令部にはなんて言い訳したら良いのか・・・」
そして通信を切ったのだった。
SF
公開:21/01/20 12:00
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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