雨に包まれて

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「明日、雨になるといいね」

窓の外を眺めていた彼がふいに言った。
「何言っているの?」
と聞いた私に、彼はただ微笑んだ。

翌日、雨の音しか聞こえないくらいの大雨が降った。
私の涙も泣き声も、雨が隠してくれた。

空に行ってしまった彼からの、最後のプレゼントだった。
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公開:21/01/20 01:41

切由 まう

Twitterの140文字で書いたものとSSを持って来ています。(修正する場合もあります)
文字数が少ないので分かりにくかったらすみません。
SF・スペースオペラの長編をなろうで連載中です。
https://ncode.syosetu.com/n2997fc/

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