セレブパーティー

ざわざわと人が集まっているらしい。緑の庭を通って洋館に足を踏み入れた。知った顔ぶれは誰もいない。見知らぬ人からだったが丁寧な依頼の招待状にひかれて妻と二人でやってきた。
「ようこそ。ごゆるりと楽しんでください」
胸を露出したホステスに挨拶された。
ウエイターから食前酒をもらって周りを見ると、男性は美男ばかりである。老いも若いもそれぞれ美貌、イケメンである。女性はというとみんな胸が豊か、巨乳である。俺の顔は普通以下で有り体にいえば醜男である。妻は胸が小さく貧乳である。ここでは俺たち二人だけが浮いている。居心地が悪い。
ホスト夫婦が挨拶をした。
「みなさん、本日のお知らせです。今年のご夫婦の発表です。緻密な調査の結果、新しい理想的な容貌とスタイルに恵まれたご夫婦をご紹介します！」
ウエイターに腕を掴まれて前に連れ出された。ホストとホステスに挟まれた俺と妻に照明が当たり拍手が鳴り止まなかった。