少年と僕
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ある朝。畑を耕していると目の前に少年が現れた。
「え!おじさん、ここどこ?」
「茨城」
「茨城?僕の知ってる茨城じゃない!」
少年は驚く。
「今、何年?」
「2040年」
「えー!僕ね、本を見てたの。今から50年後はこうなっているかもってイラストがあって、未来のこと考えてたらいつの間にか」
……と、いうことは?
「すると、君は1990年から?」
「うん……ねぇ、車って空飛んでる?」
「飛んでない」
「月に人は?」
「住んでない」
「宇宙旅行」
「行けない」
「えー、全然イラストと違う!」
「そんなもんだよ」
「あ、じゃあタイムマシンは?」
「それは……ある」
「あるのー!」
少年をタイムマシンに乗せ、1990年へ送り届ける。
「おじさんが作ったの?」
「そうだよ」
「カッコいい!僕も作りたいな」
……作ることになるよ。
じゃないと、こうして少年の僕を、送れなくなるからね。
「え!おじさん、ここどこ?」
「茨城」
「茨城?僕の知ってる茨城じゃない!」
少年は驚く。
「今、何年?」
「2040年」
「えー!僕ね、本を見てたの。今から50年後はこうなっているかもってイラストがあって、未来のこと考えてたらいつの間にか」
……と、いうことは?
「すると、君は1990年から?」
「うん……ねぇ、車って空飛んでる?」
「飛んでない」
「月に人は?」
「住んでない」
「宇宙旅行」
「行けない」
「えー、全然イラストと違う!」
「そんなもんだよ」
「あ、じゃあタイムマシンは?」
「それは……ある」
「あるのー!」
少年をタイムマシンに乗せ、1990年へ送り届ける。
「おじさんが作ったの?」
「そうだよ」
「カッコいい!僕も作りたいな」
……作ることになるよ。
じゃないと、こうして少年の僕を、送れなくなるからね。
ファンタジー
公開:21/01/19 09:45
30代後半になりTwitterを開設し、ふとしたきっかけで54字の物語を書き始め、このたびこちらにもお邪魔させて頂きました。
長い話は不得手です。400字で他愛もない小噺を時々書いていければなぁと思っております。よろしくお願いします。
Twitterのほうでは54字の物語を毎日アップしております。もろもろのくだらない呟きとともに…。
https://twitter.com/makihide00
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