猫の公園(選択肢3)
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公園で出会った猫のあとをついてきたら、突然視界が大きく歪み、それまでかわいい鳴き声をしていた獣がゾウよりも大きく変身した。そして、こちらを振り返って話しかけてきた。
「お前は小さい頃に家で猫を飼っていたな。」
「あ、ああ。たしかに家に猫がいたかな。」
とたんに私はあることを思い出して冷や汗が出てきた。
「そのとき、お前に虐待されて死んだのが俺だ。」
「ゆ、許してくれよ。まだ分別のないガキだったんだ。そんなの誰でもするだろ?」
「そうか、お前がそういうならこっちにも考えがある。俺は見ての通り化け物になった。そんな獣の思うことなら、たとえ俺がお前を食ってもかまわないだろう。しょせん、化け物のやることだから、ニンゲンには理解できないしな。」
それが、私の聞いた最後のことばになった。
「お前は小さい頃に家で猫を飼っていたな。」
「あ、ああ。たしかに家に猫がいたかな。」
とたんに私はあることを思い出して冷や汗が出てきた。
「そのとき、お前に虐待されて死んだのが俺だ。」
「ゆ、許してくれよ。まだ分別のないガキだったんだ。そんなの誰でもするだろ?」
「そうか、お前がそういうならこっちにも考えがある。俺は見ての通り化け物になった。そんな獣の思うことなら、たとえ俺がお前を食ってもかまわないだろう。しょせん、化け物のやることだから、ニンゲンには理解できないしな。」
それが、私の聞いた最後のことばになった。
ホラー
公開:21/01/18 20:35
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選択肢3:怪物に食われるホラー
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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