夢の中の現実

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その日は、大変素晴らしい一日だった。
頭も良くない、顔も普通、運動神経だってない僕は、いつも学校に遅刻するし、テストは赤点。彼女いない歴=年齢。クラスのやつからは、馬鹿にされる毎日だ。
でも、その日は違った。
スマホのアラームがなる前に目が覚め、やっていなかった宿題に手を付けると、あっという間に終わらせた。学校へ行く途中車に撥ねられそうになった子供をアクロバティックに助けて、多くを語らず学校へ。なんか正義のヒーローみたいじゃないか?
そして学校ではテストは満点、女子にモテモテ!ああ、何だこれ!
「夢なら覚めないでほしいなぁ!」



「先生、息子は…」
「車に撥ねられた時、強く頭を打っています。命に別状は無いのですが、彼が目覚めたいと強く望まなければ、彼はずっと眠ったままでしょう。大変心苦しく思いますが…」
「運動神経が無いくせに、車に跳ねられそうな子供を助けて、自分が撥ねられるなんて…」
その他
公開:21/01/16 11:57

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