コトバは落ち葉

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 たとえるなら。
 ひとの声は、風のなかにある竜巻。
 
 たとえるなら。
 ひとの言葉は、竜巻のなかで舞い落ちる葉のよう。
 
 風の声は、とても気まぐれに。
 落ち葉は、ただただ、地へと落ちてゆくのみ。

 地へと着いた葉は、積み重なるもので。
 一葉一葉は、とても微力かもしれない。
 
 それでも。
 
 一葉が積み重ならば、それはいずれ、大きな風で舞い躍らん。あるいは、年月を経て次の為の栄養ともなる。
 
 そうして、新たな芽を育み、更には花を咲かせ、桜の花びらとなる。
 
 ひとはその一葉を「努力」と呼び、風は「チャンス」と。
 そして、芽という「能力」は、桜のごとく開花するのだ。

 自然界は、そんな様々なものが重なることで、成り立つものなのだ。
 同じように。
 私たちも、ひとりでは生きていけない生き物なのだろう。
 それも、自然の理か。
公開:21/01/16 06:04

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