あさり

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カニがいた。多分、買ったアサリにでもついていたのだろう。驚くことにそいつはまだ生きていて、トレーの上をゆっくりと動いていた。こいつを生かすことはできるものなのかと、スマホを取り出し調べてはみたがどうやら無理なようだ。「やめてほしい」と思った。どうせ死ぬのなら動く姿をみせてくれるなと思った。そんなことを少し考えた後、アサリと共にそいつを鍋に入れた。数年ぶりに「いただきます」と声に出し、夕食を食べた。
その他
公開:21/01/15 21:15

カンフル

小説みたいなものを書いてみたくて来ました。
仲良くしていただければ幸いです。

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