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赤の不要家族通知がウチに届いた。父は迷う事無く祖母の名を書いた。
「寝たきりだし、処分するなら丁度いい」
血も涙もない言葉に激怒する。優しい祖母を切り捨てるなんて私には出来ない!
だから祖母を背負い、家を出る決意をした。だが、祖母は首を横に振る。
「私が不要なのは本当さ。いなくなるのなら動けない老いぼれの方がいい。でも、その前に私も仕返しをさせてもらうよ」
祖母の手にも色違いの不要家族通知が握られてあった。そこに書かれていた名前は…私だった。
祖母にとって、私は不要だったの?
祖母は再び首を横に振る。涙ぐむ私を抱きしめ、優しく微笑んだ。
「貴方は家を出なさい。結婚して、幸せになりなさい」

数日後。我が家が、ウチの家族は私を残し消えてしまった。
町が不要家庭通知にウチの名前を書いたからだ。
もし、祖母が私の名前を書いてくれなかったら私も処分されていただろう…
名字が変わった私だけ助かった。
公開:21/01/13 20:10

どんぐり三等兵

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。

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