2
2
平日の午前にぶらぶらと高層ビルに入ってエレベーターに乗った。エレベーターからは都会のビル群が見渡せる。最上階で降りるとリカーショップ。 燦々と日が射している。カウンターに店員 がひとりで立っている。若くて美人だ。目が合うと笑顔で応えてくれる。ショップに足を踏み入れた。棚には日本酒と焼酎が並んでいる。
店員が聞いてくる。
「何がお好きですか?」
「吟醸酒をよく飲むが」
「<変成流紋岩>が人気の大吟醸です」
「ちょっと硬そうな名前だね」
「清酒ですと<瘡蓋>はいかがですか」
「痛々しい感じ。焼酎は?」
「麦焼酎の<廃人>が売れています」
「くたびれた感じだね」
「芋焼酎<泥沼>は」
「悪酔いしそうだ」
「米焼酎<痣>」
「すっきりしないね」
「蕎麦焼酎<不能>」
「翌朝立ち直れないみたい」
「とっておきの梅リキュール<ぜんぶウソ>は?」
「いろいろありがとう。これにするよ。泡盛<帰ろかな>」
店員が聞いてくる。
「何がお好きですか?」
「吟醸酒をよく飲むが」
「<変成流紋岩>が人気の大吟醸です」
「ちょっと硬そうな名前だね」
「清酒ですと<瘡蓋>はいかがですか」
「痛々しい感じ。焼酎は?」
「麦焼酎の<廃人>が売れています」
「くたびれた感じだね」
「芋焼酎<泥沼>は」
「悪酔いしそうだ」
「米焼酎<痣>」
「すっきりしないね」
「蕎麦焼酎<不能>」
「翌朝立ち直れないみたい」
「とっておきの梅リキュール<ぜんぶウソ>は?」
「いろいろありがとう。これにするよ。泡盛<帰ろかな>」
その他
公開:21/01/13 17:20
2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます