だって……

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ここの主人が言った。
「これは、そのうちに様子を見て食べさせてあげようと思うが、今はまだおまえたちは食べてはいけない」
「ええ。そう言われるとナァ……食べてみたくなる」
「いやだめだ。おまえたちにはまだこの味は分からない。もっと成長してからだ」

 主人が去って行ったあと、二人はそれを食べてみたくて仕方がありませんでした。
「食べたらアカンといわれたら、『食べろ!』いうこっちゃ!」
「そやそや!」
 二人は禁断の木の実にむしゃぶりついた。その結果が今の人間たちの姿だ。
 神様があんとき、あんな誘うようなフリをアダムとイヴにいわなければ、楽園を追い出されずに済んで、今でも不老不死で屁こいてテレビ見ていただろうによ。
その他
公開:21/01/15 01:21
更新:21/01/15 02:16

N(えぬ)( 横浜市 )

読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
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