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今日、俺達の船に女が乗り込んでいる。何でも船長の娘らしい。
船は、漁師って仕事は男の独壇場だ!女が来る場所じゃねぇ!
なんて怒鳴りたいが、仕事は最低限やっているし邪魔もしていない。畜生…こいつは面倒だ…

女が海に何かを投げ込んだ。あれは…網か?
はんっ!?あんな小さくて細い網で何が捕れるってんだ!投網バカにしてんじゃねぇぞ!
「おじさんこそバカにしないでくれる?」
そう言って女が網を引き揚げ、見せつけてきた。
おいおい、マジか…こいつは知る人ぞ知る高級魚・オジサン。それが大漁じゃねぇか!
こいつは一体どうなってやがる!?
女は俺に先程投げた投網を見せつけてきた。
コイツはもしや…網タイツか!
しかも重しに赤のハイヒールまでつけてやがる!
「そうよ。これ使うとオジサンの食いつきがいいの」
…畜生…この女…オジサンの扱いに慣れてやがる…
公開:21/01/14 20:10

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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