あいさつのチカラ
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「おはよう!」
それは、魔法の言葉。この一言で、何もかもが良い方向へ廻っていく。
「もうきみとは、ぜっこうだから」
それは小学生のときのこと。仲が良かったはずの友達に、突然突き付けられた「絶交」という言葉。知らないうちに、何か気に触ることをしてしまったのだろう。私は大人しくその言葉を受け入れた。
けれど当時の私は、正直なところ、「絶交」の意味をよく分かっていなかった。だから、絶交だと言われた後も変わらず彼女に、前と同じように挨拶をしていた。
「おはよう!」
「…まえに、ぜっこうっていったの。とりけしてもいい?」
ある日のこと。突然呼び出されてそう言われた。酷くオドオドしていたが、私は喜んでその申し出を受け入れた。
だから。
「絶交だって言われても、挨拶はちゃんとしなさい。向こうに無視されても、毎日。そうしたらね、きっと仲直りできるよ」
布団にうずくまる娘に、私はそう言い聞かせた。
それは、魔法の言葉。この一言で、何もかもが良い方向へ廻っていく。
「もうきみとは、ぜっこうだから」
それは小学生のときのこと。仲が良かったはずの友達に、突然突き付けられた「絶交」という言葉。知らないうちに、何か気に触ることをしてしまったのだろう。私は大人しくその言葉を受け入れた。
けれど当時の私は、正直なところ、「絶交」の意味をよく分かっていなかった。だから、絶交だと言われた後も変わらず彼女に、前と同じように挨拶をしていた。
「おはよう!」
「…まえに、ぜっこうっていったの。とりけしてもいい?」
ある日のこと。突然呼び出されてそう言われた。酷くオドオドしていたが、私は喜んでその申し出を受け入れた。
だから。
「絶交だって言われても、挨拶はちゃんとしなさい。向こうに無視されても、毎日。そうしたらね、きっと仲直りできるよ」
布団にうずくまる娘に、私はそう言い聞かせた。
その他
公開:21/01/13 09:09
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