続・夫の神頼み

グッドモーニング。
今度は声に出して言ってみた。
元妻の雌牛はモーと返した。
何だか笑いがこみ上げてきて、クククと笑った。
そうだ！と思いつき、いつもは部屋で吸うなと冬の寒空でもベランダで吸わされていた煙草を、部屋で吸ってみた。
妻牛は嫌がるように首を振りながらモーと鳴いた。
その姿を見て、こみ上げる笑いは頂点に達し、布団を叩きながら大声で笑った。
ひとしきり大笑いし、フーっと息を吐き我に返った。

何が可笑しいんだ。
妻が牛になった。
大して広くもないベッドルームを埋め尽くさんばかりに、大きな妻牛が陣どっている。

今日から飯は誰が作るんだ。