刑事

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「吉田です」
その新任刑事は言った。テキサス帰りの麻取りのプロらしいが想像と違う。
「よろしく」
男は手、いや、蹄を差し出した。
どうみても牛だ。スーツを着ているが顔と手は牛そのものだ。
「…吉田君、個性的だね」
俺は言った。
「顔ですか?僕をつくる時に神様が風邪ひいてて、牛に入れる魂を間違えて僕に入れたみたいです。よし早速、現場に突入しましょう」
「そんなすんなり受け入れられんよ!」
吉田は俺を無視して目の前の倉庫にモウ進した!
俺も腹をくくって続いた!
今日ここで取引が行われるとタレコミがあった。中に二人の男がいた。
「その黒い鞄の白い粉はなんだ!」俺は銃を構えて叫ぶ!
「白に黒?貴様ら俺を尊敬してるな?」吉田も叫ぶ!
ドン。
鈍く銃声がなった。吉田は倒れた。
「すまんな」と言って取引をしていた一人が歩いてきた。
「テキサスの血が騒いじまった」
そのテンガロンハットの男は言った。
SF
公開:21/01/10 19:32

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