思い出タバコ

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20xx年、ある企業が「思い出タバコ」という商品を発売した。

これを一吸すると、嫌なことを忘れることが出来るということで、全世界で爆発的に売れた。

ある人は彼女に振られた記憶を忘れ、またある人は会社でミスを犯し上司に怒られた記憶を消すために使った。

こんな魔法的な商品の開発をした、開発者はこういったそうだ。

「人類は幸福を追求するために生まれてきた、そして、幸福とは負の記憶を残さないことである、そのために私はこのタバコを開発した、これを使えば人類は豊かな生活を送れるだろう」

しかし、これ以降人類は徐々に衰退していった。

何故か。

それは、さっきの開発者があの後に言葉を付け足した部分を聞けばわかる。


「しかし、失敗を忘れ教訓を得なければ、人類は衰退する」

と⋯⋯ 。
その他
公開:21/01/11 19:41

オカノ

田丸 雅智先生と小狐 裕介先生の作品に感銘を受けて執筆を始めた高校生です。
書くのも読むのも好きです。
未熟ものですがよろしくお願いします。

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