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「ねえ、母さん電池どこいったっけ?」
「何に使うの?」
「テレビのリモコン、電池切れしてるんだよ。せっかくこれから観たい映画やるのにさ」
「自分でこの前買ってしまってたじゃない。引き出し見た?」
「見たよ! 無いから聞いてるんだよ!」
「怒らなくったっていいじゃない。それより今日は早めの晩御飯だからね」
「なんだよもう。今日は子どもたちだって遊びに行っていないからゆっくり映画見られるとと思ったのに。うー、面倒だけど本体のスイッチ使うか」
俺はぶつぶついいながら早めの夕食をすませテレビの前に陣取った。
そしてそのまま動けなくなった。
遠くから母さんの声が聞こえてくる。
「バカねえ。リモコンの電池どころじゃないでしょう。あなたのバッテリが残量ゼロよ。今日はあなたの電池交換の日よ」
母さんは俺の後頭部の電池を交換しはじめた。
俺は出ない声を出そうとした。
「それリモコンに入れてよ!」
「何に使うの?」
「テレビのリモコン、電池切れしてるんだよ。せっかくこれから観たい映画やるのにさ」
「自分でこの前買ってしまってたじゃない。引き出し見た?」
「見たよ! 無いから聞いてるんだよ!」
「怒らなくったっていいじゃない。それより今日は早めの晩御飯だからね」
「なんだよもう。今日は子どもたちだって遊びに行っていないからゆっくり映画見られるとと思ったのに。うー、面倒だけど本体のスイッチ使うか」
俺はぶつぶついいながら早めの夕食をすませテレビの前に陣取った。
そしてそのまま動けなくなった。
遠くから母さんの声が聞こえてくる。
「バカねえ。リモコンの電池どころじゃないでしょう。あなたのバッテリが残量ゼロよ。今日はあなたの電池交換の日よ」
母さんは俺の後頭部の電池を交換しはじめた。
俺は出ない声を出そうとした。
「それリモコンに入れてよ!」
SF
公開:21/01/11 18:53
更新:21/01/12 06:03
更新:21/01/12 06:03
東京生まれ。
読書するジャンルは時代もの多め。ふふ。
*プロフィールお堅いので変えました。
書くの面白くて連投しましたが、長く続けるためにゆるゆるやっていこうかな。
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