最悪な救助

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ようやく救助ヘリが来た。上空から降りてきた物へ懸命にしがみつく。やがて降ろされた。温かい手が私の身体を包んだ後、何度も頬擦りとキスをされた。不精髭が痛いし息が臭い。見上げるとバンダナを頭に巻いた男が叫んでいた。「美少女戦士ゲットォ!」ああ。私はUFOキャッチャーの中に戻りたいと願った。
その他
公開:21/01/11 14:01
140字

文豪たこ( 神奈川 )

「30秒後に意外な結末」がテーマの140字ショートショーティスト。

面白ければそれでよし、と思って書く日々。

2020.7.15『影ができるスプレー』を初投稿。以降、約半年で150作品を執筆。

◎2020.11.15『ハロウィンの怪人』急上昇ランキング2位
◎12.05『星を見つけた』急上昇ランキング1位
◎12.19『無視される日本語』急上昇ランキング3位
◎12.25『高給な副業』急上昇ランキング3位
◎2021.2.6『ひねくれもの』急上昇ランキング2位

皆様からの「面白かった」が聞ければ、それ以上の喜びはありません。

Twitterでも活動中!
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