鳴り響く秋晴れ

秋、っていったいいつなんだろう。
最近は夏と冬の主張がでかく、極端である。
秋という時期がない。
体感的にはそうだが、昔から決められた年間スケージュールでは違う。
例をあげれば、夏休みとまで言い過ぎだが、体育祭が終わればもう秋である。
よくある話だがそれに伴い周りの環境も変化する。
悪友ができること。クサレ縁ともいう。
味方でもない、裏切ることがあるが憎めない。
話題を選ぶ必要なく言いたいことを言える関係。
悪いことも当然ある。
気になる女の子に彼氏ができる。
なんとなく下に見ていたクラスメイトがでかく見える。
夏休みという少し長い空白が環境を変化させる。

自分が小さく見える。なんもない自分。
根拠のない自信と全能感の裏切りがコンプレックスに塗れて。
悪友と叫びあう。
誰もいない河原。
まだまだ暑く、夏。でも自分の心は秋だ。
入道雲が浮かぶ秋晴れに鳴り響く。
言葉にならない叫び声。