存在意義

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ねぇかみさま。
ボクはなんのためにうまれたの?

「お前は良い子だ。みんなの為に、しっかり大きくなるんだよ」

それが、ボクをそだててくれたおじいさんのくちぐせだったんだ。だから、ボク、みんなのために、いっしょうけんめいおおきくなったのに。

「すっかり大きくなったな。これならもう大丈夫だ」

りっぱにせいちょうしたボクをみて、おじいさんはよろこんでくれたんだ。だから、ボク、おじいさんのためにも、がんばろうっておもってたのに。

「じゃあな。元気でやれよ」

それがおじいさんをみたさいごで。ボクは、おじいさんのところにはにどともどれないから、がんばるよって、こころのなかでやくそくしたのに。



「げ、今日の給食ニンジン入ってる…いーらね!」
「あ!また残してる!食べなきゃだめなんだよ!」

からっぽのおさらのなか。のこったのは、ボクひとり。
ねぇかみさま。
ボクはなんのためにうまれたの?
その他
公開:21/01/10 12:07

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