牛柄女子の手料理

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台所へ行くと、牛柄パーカーを着た女性が立っていた。
「もうすぐ出来るから座って待っててね」
なぜか声が出せず、言われるがまま椅子に座る。
テーブルの上には牛乳が入ったコップが置かれていた。
「搾りたてだから美味しいよ」
味は濃厚で、少し温かかった。
これ、もしかして…。
「お待たせ!」
目の前に置かれたのは牛柄どんぶりに盛られた大盛牛丼。
「召し上がれ♪」
では一口…おお…。
噛むと肉汁が溢れてくる。
濃いめの味付けで食欲が増す。
「美味しいでしょ♪友達には犠牲になってもらったけどね…」
聞いた瞬間、思わず肉汁を噴き出した。
女性は牛柄ハンカチで口周りを拭いてくれるが、牛のような大きい胸に目がいってしまう。
「もぉ、どこ見てるのよえっち!」
女性のパンチを顔面にくらい、意識が遠のいていく…。
「…はっ!」
目を覚ますと自室のベッドの上にいた。
「夢…か」
これが今年の初夢…複雑な気持ちだ。
青春
公開:21/01/10 12:00
牛まつり

たーくん。( 関西 )

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