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小さい頃から周りの視線が気になり気軽に外を歩くことができない私を見かねて母が言った。
「この眼鏡で外出してみたら?」
不思議とその眼鏡をかけると周りの視線や周りの声も気にならない。
それだけでなく、今まではなすのが苦手だった近所の人との会話も楽しくできるようになったのだ。
よく見るとその眼鏡は祖母の形見の古びた眼鏡だった。
おばあちゃんいつも明るくて、他人の目なんか気にしないわが道を行くパワフルばあちゃんだったなぁ。
でも、家の中で眼鏡を外したおばあちゃんは普段より声も小さく、伏し目がちになってた気がする。
「おばあちゃん、こんな不思議な眼鏡持ってたんだね!」
仏壇に飾られた祖母の写真に話しかけると、眼鏡をかけて笑顔いっぱいの祖母の顔が少し照れくさそうに赤らんだ気がした。
「この眼鏡で外出してみたら?」
不思議とその眼鏡をかけると周りの視線や周りの声も気にならない。
それだけでなく、今まではなすのが苦手だった近所の人との会話も楽しくできるようになったのだ。
よく見るとその眼鏡は祖母の形見の古びた眼鏡だった。
おばあちゃんいつも明るくて、他人の目なんか気にしないわが道を行くパワフルばあちゃんだったなぁ。
でも、家の中で眼鏡を外したおばあちゃんは普段より声も小さく、伏し目がちになってた気がする。
「おばあちゃん、こんな不思議な眼鏡持ってたんだね!」
仏壇に飾られた祖母の写真に話しかけると、眼鏡をかけて笑顔いっぱいの祖母の顔が少し照れくさそうに赤らんだ気がした。
ファンタジー
公開:21/01/10 08:24
高校時代に母に星新一さんのショートショートを勧められてから短いお話が大好きになりました。
いまは子供たちに読み聞かせしたり、創作のお話を作ったりして楽しんでいます。
育児の合間に思いついたお話を書いていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
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