あやちゃん
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あやちゃんは昔から『可愛い』と誉められる女の子だった。 大きな目に小さい鼻、上唇が少しだけつんとしていて、笑うと八重歯が見える。 あやちゃんのチャームポイントのひとつだ。 私はそんなあやちゃんに嫉妬するというよりも、どちらかというと誇らしいという感情の方が勝っていた。(こんなに可愛い子が、私のいとこなのよ。 羨ましいでしょう?) と。
ある日あやちゃんが、真夜中に突然遊びに来て「海に行かない?」と言うので私は言うとおりにした。
自転車に乗れないあやちゃんを後ろに乗せ、海へ向かう。 途中、潮風でない何かがにおったが気にはしなかった。
「前は二人でよく来てたよね」そう言って、こちらを見たあやちゃんの右目は外へ飛び出していた。よくみると顔の所々に穴が空いていて、そこから骨も見えている。そしてその穴は、だんだん広がってきていた。
私は驚くより(せっかくの綺麗な顔が…)とだけ思っていた。
ある日あやちゃんが、真夜中に突然遊びに来て「海に行かない?」と言うので私は言うとおりにした。
自転車に乗れないあやちゃんを後ろに乗せ、海へ向かう。 途中、潮風でない何かがにおったが気にはしなかった。
「前は二人でよく来てたよね」そう言って、こちらを見たあやちゃんの右目は外へ飛び出していた。よくみると顔の所々に穴が空いていて、そこから骨も見えている。そしてその穴は、だんだん広がってきていた。
私は驚くより(せっかくの綺麗な顔が…)とだけ思っていた。
ホラー
公開:21/01/10 02:56
書くのが好きなのでとりあえず思い付くまま書いてます。週に一、二本を目標に書いていきたいですが、休むときもあります。 得意ジャンルはありません。
アイコンを変えました。特に意味はありません(^_^ゞ
2021.4.5
ペンネームを『小山田みゆき』から変えました。
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