松の内も過ぎたけれど
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「そういや、最近はお正月だからといって、正月らしい行事をする人が少なくなったよね」
「だなあ。私が子供の頃なんか、家の前の道路で羽根突きをしたり、江戸川の河川敷まで行って凧揚げしたりしたのにね」
「そういう風情がなくなるのは寂しいね」
「うん。私もそう思うよ」
そうことばを交わすふたりは、青空を見上げていた。そこにはフライング・ヒューマノイドが浮かんでいたのだ。
「あれってなんだろうね?」
「たぶん、イギリス人が開発した例の凧なんじゃないかな?」
ふたりが納得しかけた時、“それ”は不可解な動きをしながら彼らに迫ってきた。そして、ニヤリと笑うと、ものすごい勢いで空の彼方に飛んでいってしまったのだ。
「あれ、凧じゃないよね?」
「だとしたら、いったいなんなんだろう?」
そこへ、第三者が現れてこう言った。
「そんなのUFOに決まってんじゃん!」
「だなあ。私が子供の頃なんか、家の前の道路で羽根突きをしたり、江戸川の河川敷まで行って凧揚げしたりしたのにね」
「そういう風情がなくなるのは寂しいね」
「うん。私もそう思うよ」
そうことばを交わすふたりは、青空を見上げていた。そこにはフライング・ヒューマノイドが浮かんでいたのだ。
「あれってなんだろうね?」
「たぶん、イギリス人が開発した例の凧なんじゃないかな?」
ふたりが納得しかけた時、“それ”は不可解な動きをしながら彼らに迫ってきた。そして、ニヤリと笑うと、ものすごい勢いで空の彼方に飛んでいってしまったのだ。
「あれ、凧じゃないよね?」
「だとしたら、いったいなんなんだろう?」
そこへ、第三者が現れてこう言った。
「そんなのUFOに決まってんじゃん!」
SF
公開:21/01/09 21:14
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フライング・ヒューマノイド
UFO
正月行事
凧揚げ
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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