時送りの腕時計(問)
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僕の家の近くには、変わった発明家の博士が住んでいる。
今日も、僕は博士の発明を見て回っている。
「博士、この腕時計は?」
「うむ、それは「時送りの腕時計」じゃ。この前の「無音の目覚まし時計」を改造した物で、これも人間の脳波に直接作用する時計じゃ。
ほら……よく、時間を潰すのが苦痛な時があるじゃろう。その時にこの腕時計を使うと、睡眠電波で持ち主の脳波を直ちに睡眠時と同じ状態にし、意識を失わせて睡眠状態にするのじゃ。その後は、指定した時間になると自動的に覚醒電波を送って脳波が覚醒時のそれに戻り、起きる。逆に、指定した時間になるまでは絶対に起きない」
「それ、地味にすごくないですか?」
「とんでもない。これがまたまた大失敗の発明だったんじゃ」
「えっ……まさか、持ち主以外に時計の効果が及んだとか?」
「いや。この時計は効果範囲を工夫してあるから、それは大丈夫だったんじゃが……」
「???」
今日も、僕は博士の発明を見て回っている。
「博士、この腕時計は?」
「うむ、それは「時送りの腕時計」じゃ。この前の「無音の目覚まし時計」を改造した物で、これも人間の脳波に直接作用する時計じゃ。
ほら……よく、時間を潰すのが苦痛な時があるじゃろう。その時にこの腕時計を使うと、睡眠電波で持ち主の脳波を直ちに睡眠時と同じ状態にし、意識を失わせて睡眠状態にするのじゃ。その後は、指定した時間になると自動的に覚醒電波を送って脳波が覚醒時のそれに戻り、起きる。逆に、指定した時間になるまでは絶対に起きない」
「それ、地味にすごくないですか?」
「とんでもない。これがまたまた大失敗の発明だったんじゃ」
「えっ……まさか、持ち主以外に時計の効果が及んだとか?」
「いや。この時計は効果範囲を工夫してあるから、それは大丈夫だったんじゃが……」
「???」
ミステリー・推理
公開:21/01/09 01:23
気まぐれで始めた事です。
気まぐれで終わって、多分それっきりになると思います。
……さて、いつまで続くか。
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