うしぞら
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「坊や、道に迷ったのか?ま、一雨来そうだ、取り敢えず入りな」
と、駐在さんに言われて中に入った。
「坊や、上を見てみな」
白い絨毯みたいな雲の所々に黒い雨雲が見えた。
「牛の模様みたいだろ? 丑年には必ず見られる。だから牛空っていうんだ」
どこからか牛の鳴き声が聞こえてくると思ったら、それも空からだった。
「あれは雷の時の音だ。"ゴロゴロ”じゃなくて"モ〜モ〜”なんだ。で、そのうち…」
ピカッと雨雲が光った。そして、それと一緒に聞こえてきたのは…。
「あ〜今のは人の悲鳴だな。きっと頭に落ちたんだ。俺の時みたいに…。こうなっちまうぞ」
と言って官帽をとった駐在さんの頭には、牛の様な角が二本…。
と、駐在さんに言われて中に入った。
「坊や、上を見てみな」
白い絨毯みたいな雲の所々に黒い雨雲が見えた。
「牛の模様みたいだろ? 丑年には必ず見られる。だから牛空っていうんだ」
どこからか牛の鳴き声が聞こえてくると思ったら、それも空からだった。
「あれは雷の時の音だ。"ゴロゴロ”じゃなくて"モ〜モ〜”なんだ。で、そのうち…」
ピカッと雨雲が光った。そして、それと一緒に聞こえてきたのは…。
「あ〜今のは人の悲鳴だな。きっと頭に落ちたんだ。俺の時みたいに…。こうなっちまうぞ」
と言って官帽をとった駐在さんの頭には、牛の様な角が二本…。
ファンタジー
公開:21/01/06 22:49
更新:21/01/07 00:22
更新:21/01/07 00:22
牛まつり
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