特別な運転手
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確かな話がある。間違った人生の軌道を修正し、歩むべき道へ導いてくれる人は存在する。
占い師の類?いや違う。その人は現実世界では会うことはできない。
大きな壁の前で立ち尽くしている夢を見たならば、後ろをゆっくり振り返ってほしい。白いセダンが停まっているはずだ。そこには銀縁メガネの運転手があなたの乗車を待っている。後部座席に座ると軌道修正の旅が始まるのだ。
だが気を付けてほしい。自分で選択しなければ、それは自分の人生ではない。頼りすぎると判断力を失う。だから、乗車した人によって、あえて少し違う道に導いてその人に気付かせる、そんなこともするようだ。
「あんたさ、なんで人参こんなに買ってんの?迷ったら電話で聞けっていつも言ってるよね?あとさ、買い物終わったら電話するってルール作ったよね?ほんと使えない男」
そう言われ銀縁メガネ男はうな垂れた。
どうやら自分の人生の軌道修正はできないらしい。
占い師の類?いや違う。その人は現実世界では会うことはできない。
大きな壁の前で立ち尽くしている夢を見たならば、後ろをゆっくり振り返ってほしい。白いセダンが停まっているはずだ。そこには銀縁メガネの運転手があなたの乗車を待っている。後部座席に座ると軌道修正の旅が始まるのだ。
だが気を付けてほしい。自分で選択しなければ、それは自分の人生ではない。頼りすぎると判断力を失う。だから、乗車した人によって、あえて少し違う道に導いてその人に気付かせる、そんなこともするようだ。
「あんたさ、なんで人参こんなに買ってんの?迷ったら電話で聞けっていつも言ってるよね?あとさ、買い物終わったら電話するってルール作ったよね?ほんと使えない男」
そう言われ銀縁メガネ男はうな垂れた。
どうやら自分の人生の軌道修正はできないらしい。
ファンタジー
公開:21/01/08 06:45
面白い文章が書けるように練習しています。
日々の生活の中で考えたこと、思いついたことを題材にしてあれこれ書いています。
Twitterはじめました。
https://twitter.com/otaro_twi
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