牛島さんは走らない
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神崎先生は言いました。
「今年度は、毎月の学級代表を朝のマラソンの順位で決めましょうか」
神崎先生のクラスでは、学級代表になると、朝の15分までの遅刻が許され、放課後の掃除が免除されるため、生徒たちは歓喜の声をあげました。
話を聞かず、伏せて寝ていた猫沢くんが目を覚ましました。すかさず隣の席のネズ子が甲高い声で言いました。
「明日放課後に、学級代表決定のマラソンやるって」
牛島さんはとっても真面目なので、猫沢くんに正しい情報を伝えようか迷いましたが、勝負事は相手が少ない方がいいので黙ることにしました。
真面目な牛島さんは前日の夜からマラソンコースを歩き始めることにしました。途中、犬飼くんと猿渡くんが取っ組み合っているのを尻目に、ずんずんと歩きました。ゴールテープの目前で、突如ネズ子が飛び出しました。
小柄なネズ子が背中に乗っていたことに気づかなかった牛島さんはがっくりと肩を落としました。
「今年度は、毎月の学級代表を朝のマラソンの順位で決めましょうか」
神崎先生のクラスでは、学級代表になると、朝の15分までの遅刻が許され、放課後の掃除が免除されるため、生徒たちは歓喜の声をあげました。
話を聞かず、伏せて寝ていた猫沢くんが目を覚ましました。すかさず隣の席のネズ子が甲高い声で言いました。
「明日放課後に、学級代表決定のマラソンやるって」
牛島さんはとっても真面目なので、猫沢くんに正しい情報を伝えようか迷いましたが、勝負事は相手が少ない方がいいので黙ることにしました。
真面目な牛島さんは前日の夜からマラソンコースを歩き始めることにしました。途中、犬飼くんと猿渡くんが取っ組み合っているのを尻目に、ずんずんと歩きました。ゴールテープの目前で、突如ネズ子が飛び出しました。
小柄なネズ子が背中に乗っていたことに気づかなかった牛島さんはがっくりと肩を落としました。
その他
公開:21/01/07 23:36
牛まつり
北海道出身です。
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