うちの子自慢

生まれた時は、とても小さな子だった。けれど、子供の成長とは早いもので、数年経つとあっという間にイタズラ盛りになってしまった。今日も今日とて、ほんの少し目を離しただけなのに、戻ってきた時には部屋がわやくちゃの状態。
(やられた)
頭を抱える私をよそに、うちの子は未だ元気にティッシュを撒き散らしていた。

けれど、そんなうちの子も大人しく···もといしおらしくなる時間がある。私が「病院に行くよ」と言った時だ。
最初は嫌だ嫌だと暴れて逃げ回るけれど、最終的には観念して大人しく私に捕まる。すっかり元気の無くなったうちの子を見ながら、「そう言えば私も病院大嫌いだっけな···」なんて考えていた。

病院が終わった後も、恨みがましそうにこちらを見ていたうちの子。でも、「ご褒美あげるね」と言うと一気にご機嫌になった。
これも、まるで昔の私を見てるみたいで笑ってしまう。


「さあ、帰ろっかポチ」「ワン！」