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誠治は彼女を見てハッとして声を掛けた。
「美紀ちゃんだよね?」
それは誠治の小さいころ近所に住んでいた女の子の名前だった。
「むかしS町の保育園に通っていた美紀ちゃんじゃない?」
彼女は戸惑った、S町の保育園に通っていたのは確かだったからだ。だからこの男性が同じ保育園に通っていた違う女の子と自分を勘違いしたのだと思った。
「S町の保育園にはいたけれど、わたし美紀じゃないです」
彼女は苦笑いで彼に云った。すると彼も苦笑いを浮かべた。
「そうですか、ちがいましたか、ごめんなさい。似ていたもので」
「でも、心当たりがあります。わたしは美紀っていう名前じゃないのに、ずっとわたしをそう呼んでいた男の子がいたの」
「えっ!?名前を間違ってた?」
彼女は誠治の意外そうな顔が微笑ましく思えた。
「お二人の縁は、ここから始まりました」
結婚式の司会者は映し出された写真を見ながらそう云った。
「美紀ちゃんだよね?」
それは誠治の小さいころ近所に住んでいた女の子の名前だった。
「むかしS町の保育園に通っていた美紀ちゃんじゃない?」
彼女は戸惑った、S町の保育園に通っていたのは確かだったからだ。だからこの男性が同じ保育園に通っていた違う女の子と自分を勘違いしたのだと思った。
「S町の保育園にはいたけれど、わたし美紀じゃないです」
彼女は苦笑いで彼に云った。すると彼も苦笑いを浮かべた。
「そうですか、ちがいましたか、ごめんなさい。似ていたもので」
「でも、心当たりがあります。わたしは美紀っていう名前じゃないのに、ずっとわたしをそう呼んでいた男の子がいたの」
「えっ!?名前を間違ってた?」
彼女は誠治の意外そうな顔が微笑ましく思えた。
「お二人の縁は、ここから始まりました」
結婚式の司会者は映し出された写真を見ながらそう云った。
その他
公開:20/10/29 04:21
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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