山椒人

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今日は年に1度の特別な日。
特上鰻重食べてもいい日。
待ちに待ったこの瞬間。
腹一杯食ったるでー。
きたきたこれこれー。
いっただきーまーす。
あっそうそう忘れてた。
山椒さん出っておいでー。

瓢箪型の山椒入れの蓋を開けた途端、あたりは真っ暗になった。

ハハハハックション!あたり一帯山椒の匂い。何も見えんぞ。しかも身体半分何かに埋まっている。ハハハハックション!これは山椒ぞな。どういうことだ?
何やら壁の向こうから声が聞こえる。
「やっと出られたー!おっ特上の鰻重じゃあないか。美味そうだ。頂くとしよう」
待て待て待たれーい。それは俺の特上鰻重じゃい。
「美味い美味い美味すぎる。待ちに待ったかいがある」
返せバカたれ。それは俺の特上鰻重じゃい。
「あはは、悪いがもう全て食べてしまった。御馳走さん。わしはこの日が来るのを3万年待ったんじゃ」
万歳!万歳!万歳!山椒!
「うおー!だせー!」
ホラー
公開:20/10/28 23:25

小川さら

口下手で面白い事が言えません。
だから書いてみます。

忌憚のないご意見をお待ちしております。
 

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