カレーの花

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近所の花屋には綺麗なお姉さんが居る。
僕は、花屋に入る勇気が無いので遠くで見守るだけだ。

しかし、今日は勇気を出して店に入ることにした。
「いらっしゃいませー」
「あっえっと~」
「カレーの匂いがする花の種が入荷したのでお勧めですよ」とお姉さんが言う。
「花が枯れてもカレーの匂いは1年香ります」
僕は、カレーの花の種を買い育て始めた。

育て方を聞くため頻繁に花屋へ訪れるようになった。
そして、半年後花が咲いた。
部屋中カレーの匂いで満たされた。
しかしカレーの花が無い場所でも、四六時中カレーの匂いがする。
僕の鼻は『カレーの鼻』になりカレーの匂いしかしなくなった。

僕は急いで花屋に向かった。
「ストーカーが怖いって辞めたんだよ。遠くからジッーと見られたり、花の育て方がどうとかと店へ頻繁に来られたりしたんだってさ」
「あっでも仕返しはしたからって笑ってたよ」と太ったおばさんが答えた。
ファンタジー
公開:20/10/28 20:35

樫木

ご覧いただきありがとうございます。
400字をオーバーして削る→話がおかしな事になる→やり直して更に悲惨な事に…
諦めて寝る(-_-)zzz を繰り返しています( ;∀;)

読んで頂いた方が少しでも、楽しい、面白い、ちょっと悲しい、等々になってくれたらいいなぁ~なんて思いながら投稿しています。(そこまで上達してませんが( *´艸`))
どうぞよろしくお願いいたします。

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