飼い主の義務

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マイクロチップを埋め込み、迷子ペットを少しでも減らす。
過去、そのような試みが行われたが現在ではマイクロチップの代わりにナノマシンを利用している。
チップを埋め込む手術は動物にとってストレスとなるのではないか?チップが故障すればまた手術が必要なのか?
マイクロチップだと不安視する声も多かった。
だが、ナノマシンだと注射器一本で済むので健康診断の際に定期的に摂取が可能。かつ、ナノマシンがペットの体の悪い箇所を教えてくれる。
スマホと連動させておけば、飼い主がペットの容態を把握できる事からナノマシンを利用する飼い主が急増した。
いつしか『ナノマシンの摂取は飼い主の義務』とまで謳われるようになり、マイクロチップに取って代わる存在になるのは早かった。

そしてこのナノマシンは意外なところでその進化を発揮する。
散歩に出かけた際、飼い主の義務たる糞の片付けをしていない者をナノマシン経由で特定できる。
SF
公開:20/10/27 18:57

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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