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首に鍵を下げた猫が女の子に話しかけた
「あなたにこの鍵をあげる」
「なあに?」
「これは持ち主の行きたい世界の扉を開ける魔法の鍵なの。あなたにあげる」
「ありがとう」
女の子は賢すぎるほど賢かった
なんだか胡散臭い。そうだ、お母様にあげましょう
「猫さんから頂いた鍵がとてもきれいだからお母様にあげるわ」
女の子は鍵を渡した
「まあ、あなたは優しい子ね」
母親は鍵を受け取った
母親は美しいが、あまり賢くはなかった
母親は鍵を夫に譲ることにした
使い道がわからないからだ
母親は鍵を渡した
男はその鍵で扉を開いた
しかしそこには、ただ真っ暗な闇が広がっているばかり
試しに近くの万年筆を投げ入れてみたが、音沙汰なし
しめたと男はつぶやいた
こうして、その真っ暗な世界には、廃棄物や大型のゴミ、ついには死刑囚までが放り込まれることとなった
彼らの居場所は、まだわからない
「あなたにこの鍵をあげる」
「なあに?」
「これは持ち主の行きたい世界の扉を開ける魔法の鍵なの。あなたにあげる」
「ありがとう」
女の子は賢すぎるほど賢かった
なんだか胡散臭い。そうだ、お母様にあげましょう
「猫さんから頂いた鍵がとてもきれいだからお母様にあげるわ」
女の子は鍵を渡した
「まあ、あなたは優しい子ね」
母親は鍵を受け取った
母親は美しいが、あまり賢くはなかった
母親は鍵を夫に譲ることにした
使い道がわからないからだ
母親は鍵を渡した
男はその鍵で扉を開いた
しかしそこには、ただ真っ暗な闇が広がっているばかり
試しに近くの万年筆を投げ入れてみたが、音沙汰なし
しめたと男はつぶやいた
こうして、その真っ暗な世界には、廃棄物や大型のゴミ、ついには死刑囚までが放り込まれることとなった
彼らの居場所は、まだわからない
ファンタジー
公開:20/10/27 22:32
来年以降のいきかたが決まりましたヽ(=´▽`=)ノ
コメント読んだりお返事したりするのはとても好きなので、気楽にコメントいただけると嬉しいです。
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