BAR『KISARAGI』
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「浮かない顔をされていますね」
マスターが、僕の前にグラスを置きながら言った。
「まあね」
グイっとグラスを傾ける。
「いつまでたっても仕事がうまくいかなくてさ。また部長にどやされたよ」
「それは大変でしたね」
僕は、残ったグラスの中身を飲み干す。
「マスターのカクテルはうまいな」
「恐れ入ります」
「あ~あ、僕もマスターみたいな”できる人”だったらな」
僕がそう言うと、マスターはカクテルを作り始め、グラスに注いだ。
「どうぞ」
マスターに言われるままに口をつける。
「……ん?」
僕は眉をしかめた。
「いかがですか」
「うん、まあ」
「私が駆け出しの頃に作ったオリジナルカクテルです」
「へえ」
マスターが照れ臭そうに言った。初めて見る表情だった。
「……あんまりうまくないね」
にこり、とマスターが笑う。
僕は、残りを一気に飲み干した。
「そちら1000円になります」
「え、有料?」
マスターが、僕の前にグラスを置きながら言った。
「まあね」
グイっとグラスを傾ける。
「いつまでたっても仕事がうまくいかなくてさ。また部長にどやされたよ」
「それは大変でしたね」
僕は、残ったグラスの中身を飲み干す。
「マスターのカクテルはうまいな」
「恐れ入ります」
「あ~あ、僕もマスターみたいな”できる人”だったらな」
僕がそう言うと、マスターはカクテルを作り始め、グラスに注いだ。
「どうぞ」
マスターに言われるままに口をつける。
「……ん?」
僕は眉をしかめた。
「いかがですか」
「うん、まあ」
「私が駆け出しの頃に作ったオリジナルカクテルです」
「へえ」
マスターが照れ臭そうに言った。初めて見る表情だった。
「……あんまりうまくないね」
にこり、とマスターが笑う。
僕は、残りを一気に飲み干した。
「そちら1000円になります」
「え、有料?」
その他
公開:20/10/27 21:33
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