爆発テロの現場に現れた紳士
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「あの爆発のあったビルにまだ小さな少年が残されていたんだ。頭に鉢巻きをして腕まくりをした謎の紳士が助けに行ったんだが、その直後にビルが倒壊してしまって…きっともう二人とも…」
「彼がしくじって死ぬはずないよ。あの彼が…」
人々は瓦礫の山を見つめ絶望的な顔を浮かべた。
「謎の紳士ー!」
誰かが声をかけたが、返ってくるのは不気味な静寂だけ。
誰もが最悪の事態を覚悟した…。
その直後だ。
「声が小さーい」
どこからか微かに声がする。
人々は顔を見合わせてから、口々に叫んだ。
「謎の紳士ー!」
「まだまだああ!声が小さいぞおお!」
街の人々は喜び続々と集まってきた。
そしてみんな腹の底から一斉に叫んだ。
「謎の紳士ー!!!」
「とぅ!」
少年を抱えた紳士が瓦礫を撥ね退けて山の頂に姿を現した。
服はボロボロだが、二人とも生きている!
「だから声が小さあああい!!」
紳士は少年を人々に投げつけた。
「彼がしくじって死ぬはずないよ。あの彼が…」
人々は瓦礫の山を見つめ絶望的な顔を浮かべた。
「謎の紳士ー!」
誰かが声をかけたが、返ってくるのは不気味な静寂だけ。
誰もが最悪の事態を覚悟した…。
その直後だ。
「声が小さーい」
どこからか微かに声がする。
人々は顔を見合わせてから、口々に叫んだ。
「謎の紳士ー!」
「まだまだああ!声が小さいぞおお!」
街の人々は喜び続々と集まってきた。
そしてみんな腹の底から一斉に叫んだ。
「謎の紳士ー!!!」
「とぅ!」
少年を抱えた紳士が瓦礫を撥ね退けて山の頂に姿を現した。
服はボロボロだが、二人とも生きている!
「だから声が小さあああい!!」
紳士は少年を人々に投げつけた。
その他
公開:20/10/26 06:25
例の紳士
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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