ゴーストたちの国

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ある国には、ゴーストたちが蔓延っていた。
作家の代わりに文章を書く者、歌手の代わりに歌を歌う者、アスリートの代わりに競技に参加する者。あらゆるゴーストたちがいた。
ある日、その国の国王が演説をしていた。演説に力が入り、拳を掲げた瞬間、国王の眉間に弾丸が突き刺さった。
倒れる国王、騒ぐ側近や民衆を押しのけて、一人の青年が演台に立った。
「…えーー、彼のゴーストライターのゴーストライターのゴーストライターをしていた者です」
「彼の紡いでいた言葉は全部僕が考えたものなのです。つまりは僕が本当の国王なのです!」
「…これは嘘じゃあないですよ?」
もう民衆にはどれが嘘か分からなかった。
ホラー
公開:20/10/24 20:45

もちもち大豆

もちもち大豆です。よろしくお願いします。細々と書いていけたらいいな。

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