世界を敵に回しても
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「私のこと好き?」
「ああ!大好きだ!」
公園で、男女二人が愛を確かめ合っていた。
「私が世界を敵に回しても、好きでいてくれる?」
「もちろんだ!…ん?」
無数の小型戦闘機が、二人の真上を通過した。
「な、なんだ?」
突然現れた戦闘機に、男は動揺している。
追い討ちをかけるように、二人の背後から無数の戦車が現れた。
「なっ…」
男は魚のように口をパクパクしている。
機銃が男に向けられた。
「助けてくれー!」
男は女を置いて逃げてしまった。
「情けない男だ」
先頭の戦車から老人が顔を出した。
「わしの若い頃は勇敢な男が多かった。それが今では…」
「爺、昔と今は違うのよ」
「お嬢様は男を見る目がなくて、爺は心配でございます」
「黙りなさい爺、私はこれから合コンに出席するから屋敷に戻ってなさい」
「あんな野蛮な所に!お嬢様ー!」
老人の言葉を無視し、女は戦車に乗り込み、夜の街へ消えていった。
「ああ!大好きだ!」
公園で、男女二人が愛を確かめ合っていた。
「私が世界を敵に回しても、好きでいてくれる?」
「もちろんだ!…ん?」
無数の小型戦闘機が、二人の真上を通過した。
「な、なんだ?」
突然現れた戦闘機に、男は動揺している。
追い討ちをかけるように、二人の背後から無数の戦車が現れた。
「なっ…」
男は魚のように口をパクパクしている。
機銃が男に向けられた。
「助けてくれー!」
男は女を置いて逃げてしまった。
「情けない男だ」
先頭の戦車から老人が顔を出した。
「わしの若い頃は勇敢な男が多かった。それが今では…」
「爺、昔と今は違うのよ」
「お嬢様は男を見る目がなくて、爺は心配でございます」
「黙りなさい爺、私はこれから合コンに出席するから屋敷に戻ってなさい」
「あんな野蛮な所に!お嬢様ー!」
老人の言葉を無視し、女は戦車に乗り込み、夜の街へ消えていった。
青春
公開:20/10/24 11:22
ショートショートが好きで登録させてもらいました。
よろしくお願いします!
僕の書いた話が、頭の片隅に残ってくれたら嬉しいです。
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