冬の宵

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夕暮れ。
薄紫に染まった空の下、一人歩く。


君の代わりに隣にいた陽はもう沈んでしまった。
伸びた影は誰と寄り添うことなく消え。
あの輝く夏の海で泣いた君の顔を、どう忘れようかと考えながら。


夕暮れ。
歩幅を気にせず歩く寂しさを噛み締め。
一人、歩く。
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公開:20/10/25 10:59

一倉 エマ

くだらない言葉を綴ります

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