ライトセイバーを落とした木下君
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とあるホテルのレセプション会場にてある女性司会者が奇妙な落し物を預かった。
スターウォーズに出てくるライトセイバーの精巧なレプリカである。
「あのぅ、お客様の中にライトセイバーを落とされたジェダイの戦士はいらっしゃいますでしょうか?」
がやがやと賑わっていた会場が急に静まり、
「おい、木下お前だろ!」
と誰かの声が聞こえかと思うと、どっと会場内に大きな笑いの渦が巻き起こった。
「あ、どうもすみません、それ僕のお守りなんですよー」
程なく気の良さそうな男が現れた。
なぜかクロークに預けずにリュックを背負ったままでいる。受け取りに来てそのリュックを開けたついでに、彼は絆創膏を取り出して司会に差し出した。
「良かったらどうぞ」
「え?」
直ぐに近くで子供の泣き声がした。
彼女が駆け寄ると男の子が転んで膝を擦り剥いていた。手元にはさっき受け取った絆創膏。
振り返るともうジェダイは姿を消していた。
スターウォーズに出てくるライトセイバーの精巧なレプリカである。
「あのぅ、お客様の中にライトセイバーを落とされたジェダイの戦士はいらっしゃいますでしょうか?」
がやがやと賑わっていた会場が急に静まり、
「おい、木下お前だろ!」
と誰かの声が聞こえかと思うと、どっと会場内に大きな笑いの渦が巻き起こった。
「あ、どうもすみません、それ僕のお守りなんですよー」
程なく気の良さそうな男が現れた。
なぜかクロークに預けずにリュックを背負ったままでいる。受け取りに来てそのリュックを開けたついでに、彼は絆創膏を取り出して司会に差し出した。
「良かったらどうぞ」
「え?」
直ぐに近くで子供の泣き声がした。
彼女が駆け寄ると男の子が転んで膝を擦り剥いていた。手元にはさっき受け取った絆創膏。
振り返るともうジェダイは姿を消していた。
その他
公開:20/10/25 09:10
木下君
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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